令和8年度診療報酬改定のご報告

歩みを止めることなく重ねてきた取り組みが、新たな一歩へとつながりました。

令和8年度診療報酬改定において、リンパ浮腫に関わる診療報酬が一部拡充されましたことをご報告いたします。

◆主な改定ポイント
・リンパ浮腫複合的治療料 (拡充)
・ICGリンパ管造影の保険収載(新設)
・婦人科がんにおけるセンチネルリンパ節生検の評価 (新設)

🌸リンパ浮腫複合的治療料
より実態に即した評価へと見直され、 重症度に応じた区分が新たに整理されました。

・重症(60分以上)200点 → 500点
・重症(40~60分未満)350点(新設)
・その他 100点 → 150点

圧迫・運動・用手的リンパドレナージ・スキンケア・セルフケア指導などを組み合わせた「複合的治療」の重要性が、より明確に位置づけられています。

🌸ICGリンパ管造影(新設)
ICG(蛍光色素)を用いてリンパの流れを可視化する検査が、「蛍光リンパ管・リンパ節造影」として新たに保険収載されました。
早期診断や治療方針の決定に大きく寄与する検査であり、今後、重症化予防や適切な治療選択につながることが期待されます。

🌸婦人科がんセンチネルリンパ節生検 (新設)
子宮悪性腫瘍手術におけるセンチネルリンパ節生検が評価され、新たに加算が設けられました。
これは、リンパ節郭清の適正化や、リンパ浮腫リスクの軽減にもつながる重要な一歩です。

今回の改定の背景には、多くの方々の粘り強い取り組みがありました。
とりわけ、リンパ浮腫ネットワークジャパンの皆さまのご尽力は、本改定の実現において大きな礎となるものでした。

第4期がん対策推進基本計画に向けた要望書の提出、保険改定を見据えたアンケート調査、そして保険局・厚生労働副大臣への陳情に至るまで、数々の重要な局面を、中心となって支えてくださいました。
昼夜を問わず、時に深夜にまで及ぶご対応を重ねてくださったこと、そのひたむきなお姿に、何度も力をいただきました。

2005年から始まったリンパ浮腫診療の保険適用に向けた取り組みの歩みを、途切れることなくここまでつないでこられたことに、心より深く感謝申し上げます。

そして、これから先に訪れる新たな課題や重要な局面においても、皆さまとともに歩みを重ねながら、乗り越えていけることを願っております。

今回の改定を一つの通過点として、必要な方に必要なケアが届く社会へ向けて、これからも取り組みを続けてまいります。

今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。

▽詳細(厚生労働省)▽
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_67729.htm