さとう式リンパ浮腫ケアとは

直接触れて、感じて、整える。
臨床の本質を、次の世代へ。

「さとう式リンパ浮腫ケア」は、佐藤佳代子の長年にわたる臨床経験に基づき、症状や病期に応じた実践的な技術として体系化されたリンパ浮腫ケアです。

直接肌に「触れて、感じて、整える」ことを原点に、患者さまお一人おひとりの暮らしに寄り添いながら、その先に続く日々を、温かくともに紡いでいくことを目指しています。

当施設が主催する「さとう式リンパ浮腫ケアセラピスト養成講習会」は、国際リンパ学会(ISL)において標準治療として位置づけられる複合的理学療法(CDT)を基盤としつつ、日本の医療制度および臨床現場の実情に即した、実践的かつ再現性の高い教育を目的としています。

本講習会は、医師、看護師、理学療法士、作業療法士、あん摩マッサージ指圧師など、国家資格を有する医療従事者であり、かつ厚生労働省が認可する養成校を修了したリンパ浮腫セラピストを対象とし、理論・評価・実技・症例検討を段階的に学ぶ体系的なカリキュラムで構成されています。

単に専門技術の習得にとどまらず、早期介入の重要性、重症化予防の視点、重症化した患者への対応、医師および多職種との連携など、現場で即応用可能な臨床判断力の育成を重視している点が大きな特徴です。

「セラピストを支えること」は、セラピストの方々が日々出逢うお一人おひとりの患者さまにも、安心と希望を届ける力となります。

本養成講習会および専門ネットワークを通じて育成されたセラピストは、全国各地の医療機関・専門施設において、リンパ浮腫外来の新設や診療体制の強化に寄与する人材として活躍することが期待されます。
これは、専門外来の設置が難しい医療機関への人的支援にとどまらず、がん診療から後遺症医療までを一貫して担う体制づくりを可能にし、リンパ浮腫の早期発見・早期治療開始、さらには未発症(潜在期・有リスク期)からの介入による重症化予防へとつながります。

加えて、患者さまの症状改善や生活の質(QOL)の向上、蜂窩織炎・皮膚病変・象皮症等の深刻な合併症リスクの軽減にも一定の役割を果たすことが期待されます。こうした取り組みの積み重ねにより、受療機会に恵まれにくい患者さまの選択肢が広がり、社会復帰・職場復帰を支える環境づくりへとつながると見込まれます。また、専門職の役割を社会と共有していくことで、医療の地域格差という課題に向き合う土台づくりにも寄与していくものと考えています。

推薦者の言葉

さとう式リンパ浮腫セラピストネットワーク

セラピストを支えることは、
目の前の患者さまの安心と希望を支えること。

さとう式リンパ浮腫セラピストネットワークは、この想いを胸に、
全国各地で患者さま一人ひとりと向き合うリンパ浮腫セラピストを支え、
地域に暮らす方々と安全かつ効果的な臨床技術を繋ぎ、リンパ浮腫ケアの未来を育てていきます。

ネットワークが目指すもの

●0期発見・0期ケアの充実
 ― 初動対応における評価力・判断力・ケアスキルの向上を図ります。

●全国各地におけるリンパ浮腫ケアの質の底上げ
 ― 地域差に左右されない、安定したケア提供体制を目指します。

●リンパ浮腫セラピストが長く、安心して臨床を続けられる環境づくり
 ― 孤立化しない学びと支援の仕組みを大切にします。

●患者さまが「この地域にも信頼できるケアがある」と感じられる社会の実現
 ― 暮らしの場に根ざしたリンパ浮腫ケアを広げていきます。