推薦者の言葉
私は、⾧年にわたりがん治療後のリンパ浮腫診療および支持療法に携わってまいりましたが、その臨床と教育の両面において、佐藤佳代子先生ほど深い専門性と一貫した理念をもって活動されている医療者・教育者は稀であると感じております。
佐藤先生は、1990年代よりリンパ浮腫領域において継続的に研鑽を積まれ、ドイツをはじめとする海外の先進的な治療・教育体系にも直接触れながら、医学的根拠に基づいた実践を日本の臨床現場に根づかせてこられました。とりわけ、複合的理学療法を基盤としたリンパ浮腫ケアにおいては日本における第一人者であり、患者一人ひとりの病期・生活背景・心理面までを包括的に捉えた支援を行っており、その姿勢は日本のリンパ浮腫治療を牽引するリーダーとして多くの医療者からも高く評価されています。
また、佐藤先生は臨床家としてのみならず、教育者・研究者としても極めて卓越しており、専門セラピストの養成や継続教育を通じて、国内におけるリンパ浮腫ケアの質の底上げに大きく貢献してこられました。技術伝達にとどまらず、「なぜそのケアが必要なのか」「医療としてどのような責任を担うのか」といった本質的な問いを常に提示されている点は、教育者として特筆すべき点であると考えます。
さらには、多数の大学や企業と共に、日本で現在主流になっている様々なリンパ浮腫関連製品を開発・研究サポートしてこられた実績をお持ちです。 私は一医師として、また医療に携わる者として、佐藤先生ならびに「さとう式リンパ浮腫セラピストネットワーク」を心より推薦いたします。

渋谷サクラステージクリニック 院⾧
亀田総合病院リンパ浮腫センター 特任センター⾧
医師 林 明辰
佐藤佳代子先生は、本邦におけるリンパ浮腫保存的治療の実践者としての先駆者であるのみならず、同分野における教育者として、事実上最高位に位置づけられる存在です。NPO法人日本医療リンパドレナージ協会の副理事・顧問として、これまで全国に多数の優秀なリンパ浮腫セラピストを育成してこられました。
現在、日本国内で臨床に従事しているリンパ浮腫セラピストの多くは、直接あるいは間接的に佐藤先生の教育を受けていると言っても過言ではありません。また、佐藤先生は患者会との連携のみならず、医師・研究者との協働を極めて重視し、保存的治療を外科治療・内科治療と対立させるのではなく、医療全体を支える基盤技術として位置づけてきました。佐藤先生が提唱される「さとう式リンパ浮腫ケア」は、現在では外科的リンパ浮腫治療を含む包括的診療においても欠かすことのできない実践的手法となっています。
佐藤佳代子先生は、臨床現場の実情を深く理解し、常に患者中心の視点を失うことなく、医師との協働を大切にしながら実践を積み重ねてきた、極めて信頼のおける専門家です。私は一臨床医として、また連携医の立場から、佐藤佳代子先生の理念のもとに広がる「さとう式リンパ浮腫セラピストネットワーク」を心より推薦いたします。

岡山大学医歯薬学総合研究科
むくみを科学する先進リンパ学講座 教授(特任)
医師 品岡 玲
佐藤先生の臨床の特長は、「評価と治療は入室された瞬間から始まっている」という一貫した姿勢にあります。触診においては、解剖学的視点に基づき、接触した手から組織の層構造や循環状態を立体的に捉える洞察力に優れており、その繊細かつ鋭敏な評価技術は、同じ臨床家として深い学びを与えてくれるものです。
また、その評価を基盤として、さとう式の手技を組み合わせながら、リスク管理を徹底し、表層から深層へ、局所から全体へと論理的かつ段階的に治療を構築していく点も、佐藤先生の大きな強みであると感じています。治療過程は常に整理され、再現性が高く、医療現場において安全性と効果の両立が図られています。 さらに、越屋メディカルケア株式会社において月に一度開催される弾性着衣の個別相談会(無料)にも度々同席する機会をいただき、圧迫着衣選択の判断軸、症状や生活背景に応じた工夫、そして患者一人ひとりに寄り添ったセルフケア指導の実際など、治療と生活支援を一体として捉える実践的な知見を学ばせていただきました。
佐藤先生が大切にされているのは、単なる症状改善にとどまらず、「症状改善を起点として、患者の生活と行動変容を支援し、日常そのものをより良い方向へ導く」という治療観です。この視点は、慢性疾患であるリンパ浮腫領域において極めて重要であり、医療としての持続性と社会的意義を備えたものだと考えています。

亀田京橋クリニック
渋谷サクラステージクリニック
横浜ショコラウィメンズクリニック
リンパ浮腫セラピスト/理学療法士
金子 真紀代
私は、続発性左下肢リンパ浮腫の患者として26年以上にわたり佐藤佳代子先生と関わり、その治療・教育・社会的活動を継続的に見てまいりました。患者の立場から申し上げて、佐藤先生は極めて高い専門性と継続力をもって、リンパ浮腫医療の発展に尽力されてきた、稀有な存在であると確信しております。
佐藤先生と初めてお会いしたのは、1999年10月に開催された国際リンパ浮腫シンポジウムです。当時の私は、11年間にわたり適切な治療に出会えず、歩行や日常生活にも支障をきたす状態にありました。そのような中で初めて「複合的理学療法」という体系的治療法に触れ、リンパ浮腫が適切な管理によって改善・維持できる疾患であることを実感しました。
その後、佐藤先生は日本における専門セラピスト養成の立ち上げに深く関与され、同時に私たち患者側もリンパ浮腫患者グループ「あすなろ会」を設立しました。幸いにも養成初期から多くのセラピストが育成され、私自身も継続的な治療とセルフケア指導を受けることができ、現在では安定した日常生活を維持できております。
特筆すべき点は、佐藤先生が一貫して「短期的な成果」ではなく、「長期にわたる疾患管理」「患者の生活の安定」「専門人材の継続的育成」に取り組んでこられたことです。私は患者として、講習会やセミナーなどで100名を超えるセラピストの技術向上を実際に体感してきましたが、これは佐藤先生の教育体系と指導の継続性があってこそ成り立つものだと感じています。
リンパ浮腫患者グループ「あすなろ会」副会長
ねこの手リンパ浮腫セラピスト会
チーム医療推進協議会 アドバイザー
東 厚子
